大唐女法医~Love&Truth~ |あらすじ第1話~第6話(全36話)

あらすじ

華流時代劇『大唐女法医~Love&Truth~』のあらすじ第1話~第6話(全36話)をまとめています。(冉顔(ぜんがん)、蕭頌(しょうしょう)、蘇伏(そふく)の三角関係はスルーして、ナゾ解きをメインにしていますので、予めご了承ください。)

『大唐女法医~Love&Truth~』あらすじ 第1話~第6話(全36話)

第1話 蘇州の検視人

ある日冉顔ぜんがんは、博打で負けた師匠・呉修和の尻拭いで男たちに追われ、謎の刺客に出会う。その頃、刑部侍郎の蕭頌しょうしょうが、商人・柳粲りゅうさんを追ってやって来る。彼は隋の煬帝ようだいが遺した財宝の秘密が隠されている”隋候の珠”を探していた。

清鸝せいり館で”隋候の珠”の受け取りが行われる。その時を待ち構える蕭侍郎と蘇伏。”隋候の珠” は柳粲が持っている。その場に居合わせた桑辰は柳粲と間違われ、腹を立てて帰る。踊り子たちの舞いが始まるが、水の演出で受け取りの様子が見えなくなる。舞いが終わると同時に柳粲が倒れる。柳粲の死因は?隙を見計らって蘇伏が ”隋候の珠” を奪う。蕭侍郎は門を閉ざして誰も外へ出ないよう命令する。

柳粲:香料の商人。

隋候の珠:「軒銘志」によると隋の煬帝は生前、莫大な宝を残し、その秘密を隋候の珠に隠したという。隋の残党の再起を狙っている。

第2話 舞姫の亡霊

蕭頌に雇われた冉顔は妓館の清鸝館で殺された柳粲の検視を行い、死因は絞殺ではなく鉄の針によるものと突き止める。

柳粲の定宿を調べると女部屋のような設えになっていた。凝香という女性の存在が浮かびあがる。凝香はたびたび危機に瀕したが、いつも王倫に救われていた。凝香が顔の肉をえぐられて殺されたのは1年前のことだと楽師の翠眉と使用人のダラシャが証言する。

墓を掘り起こして骸を調べた結果、凝香は短刀のようなもので刺された後、首を絞められて寝台に運ばれた(刺されたのは寝台ではない)。

殺した場面を再現したのは、捜査をやり直しさせるのが目的か?凝香の仕業に見せるためか?

部屋にある絵の”顰品ひんひん”が殺人予告をしていた。

第3話 謎めいた刺客

冉顔が柳粲の骸を調べたせいで間者が屋敷に潜入する。蘇伏に危険を知らせた冉顔は難を逃れる。怪我をした蘇伏を連れ帰り手当てするが、突然、蕭侍郎が家を捜索しにやって来たため慌てて彼を隠す。しかも、蘇伏が落とした玉佩を蕭侍郎に拾われ、返してほしければ専属の検視人になれと迫られる。冉顔は仕方なく彼の下で検視人となることにする。蕭侍郎は、柳粲の下手人は梁の上に隠れ、特殊な弓で殺したと仮定する。

2人目の死者が出る。ダラシャが仕える絹織物店の番頭・アモリだ。柳粲と同じ殺され方をしている。冉顔は早速、変死したアモリの検視を任される。

殺人予告の3人目は頭首(蘇州で名の知れたアヘンの売人)。六の旦那に成り代わって蕭侍郎がアヘン売買の商談に行くと、六の旦那と名乗るダラシャが姿を現す。

第4話 秘密の商談

冉顔は蕭侍郎の部下・白に頼まれて姿を消した蕭侍郎を捜すことに。楽師に化けて玲瓏楽坊で開催される宴に潜入する。そこでは蕭侍郎が絹織物店の家職・ダラシャになりすまし、謎の頭首と麻薬売買の商談をしていた。そんな彼の芝居に冉顔も調子を合わせ一緒に玲瓏楽坊を調べる。

実はダラシャは王倫だった。殺害は王倫1人の犯行ではなく、翠眉が手助けしていた。王倫はアモリと柳粲の密売現場を目撃してしまい、凝香と一緒に逃げるつもりだった。しかし凝香は目の前で顔を切り刻まれて殺された。そこで王倫は凝香の敵を討つために波斯人になりすました。王倫は3人目に殺人予告した頭首を刺す。しかしその人物は凝香だった。

一方で蘇伏は、隋候の珠を冉顔に託していた。しかしその珠は偽物だと判明。火麒社は隋候の珠がなければ唐を倒せない。

第5話 逃げた花嫁

正体を現した王倫は、頭首が柳粲とアモリと共謀して凝香の口封じをしたと思うが、頭首こそが凝香だったと知る。こうして“隋侯の珠”を辿る糸口は絶たれてしまう。

その後、太倉で4体の骸が見つかった。4台の馬車の中から、直前まで生きていたはずの4人が腐敗した状態で見つかった。衣は朽ちていない。

  • 青い馬車:花絮晩かじょばん。針子。25歳。
  • 赤い馬車:魏四娘ぎしじょう。助産師。50歳。背丈5尺6寸。
  • 緑の馬車:卜自孝ぼくじこう。料理亭・祥雲荘の店主。背丈6尺3寸。
  • 黄色の馬車:荘畢凡そうひつぼん。金細工店の店主。

全員蘇州から1年前にこの地へ来た。生前に面識は無い。4人は無関係だが、手の骨格が太いという共通する特徴がある。

花絮晩は死に際に口をふさがれ、下手人の小指を噛み切った。卜自孝には磔刑たっけいを受けた傷がある。首の後ろに深さ2寸の縦長のくぼみがある。

骸は一晩では腐乱しない。身元は確かなのか?

骸の腹を裂いたが食べ物は残っていない。一晩で空になるはずがない。死んだのは半年以上前か?

それぞれの部屋を捜索すると不審な点が浮かび上がる。花絮晩の作業部屋の椅子は高く、足が床に着かない。卜自孝は小柄なのに、机上の筆の位置が遠すぎる。荘畢凡は大柄だが、衣は細身で丈が短い。魏四娘の夜具は大きすぎる。

やはり別人か?下手人が骸を仕立てたのなら、運んだ際の馬車の痕跡があるはずだが、轍は4台分のみ。

馬車4台の車輪の石刷りと照らし合わせてみると、荘畢凡の轍が一致しない。2台分が重なっているようだ。

磔刑:串で裂く極めて残忍な刑のひとつ。

第6話 身代わりの遺体

冉顔が4人の遺体を検視をするが、遺体に残った証拠は不審な点ばかり。蕭侍郎は金細工店の部屋から捜索を開始する。扉の中の箱には元々入っていたものとは違う珠が入っている。卓上に置かれた銅銭には溝がつけられている。さらに隠し部屋には ”隋侯の珠” の絵があった。

手がかりを見つけた桑辰と現場へ向かう。馬笛を吹くと蕭侍郎は頭痛に苦しむ。その音は本来なら人間には聞こえない音だ。 

その音を辿って奇妙な車を発見する。車には記里鼓きりこ車と書かれている。「晋書」に記載があり、”記里鼓車は指南車によく似て1里進むごとに人形が鼓を鳴らす” と桑辰が教える。その音は馬笛に似ている

4体の骸を乗せた馬車は笛の音でここへ導かれた?

車に殷の時代の契文が彫られている。泰山府君たいざんふくんの記載もある。泰山は日が昇る場所とされ泰山府君は生死を司る神。なぜ鼓車に契文が彫られている?

太鼓を叩いて譜面を作る。古代の譜面は太鼓の音を円や四角の記号を使って書き記した。並び方に法則があり、対応する文字が暗号になってるのかもしれない。暗号を読み解いて文字を照らし合わせると
”明日 戌の刻 4人の者に 天罰が下る 桑の根の皮を裂くように…”
皮を裂く?まるで刑のよう → 磔刑

その後、別の4人が殺される。骸の身元を突き止めると骸は4人の親族だった。

そんな中、冉顔が何者かに拉致される。

その一方で、清鸝館で蘇伏の後ろ姿に見覚えがある蕭侍郎は、蘇伏が誰の手先なのか調べさせる。無口で表情を変えず、冷淡な男が清鸝館に行くとは思えない。蘇家以外に後ろ盾がいると疑っている。

あらすじ第7話~第12話

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