華流時代劇『大唐女法医~Love&Truth~』のあらすじ第19話~第24話(全36話)をまとめています。(冉顔、蕭頌、蘇伏の三角関係にはあまり触れず、ナゾ解きをメインにしていますので、予めご了承ください。)
『大唐女法医~Love&Truth~』あらすじ 第19話~第24話
第19話 譲れないもの
衝立に埋め込まれていた人骨を検視した冉顔は、その人物は生まれつき足が悪かったと鑑定。そして、珍碧軒の紫家で手がかりを発見する。4人の使用人が殺され、主で右足の不自由な紫煜が失踪していた。
役所に届け出たのは楚玥竹。紫煜とは恋仲だった。役所に収容されていた使用人の骸も行方不明で、事件は未解決のままだ。
劉府で物音を聞いた冉顔は、楚玥竹が首を吊っているのを発見して命を救う。何者かが楚玥竹の命を狙っているのか?
衝立の運搬を取り仕切ったのは劉家職。屋敷へ運ぶ途中、馬車の車輪が壊れ、張勇ら3人が別の馬車を探しに行った。その隙に乞食が馬車の中の物を盗み、偽物とすり替えていた。その場所には張勇の巾着袋が落ちていた。
張勇を追った蕭侍郎は建物に閉じ込められるが、部屋の壁に書かれていた胡人の文字から、楚玥竹は邪術にかけられて首を吊ったと判明する。また、部屋に置かれた彫像がある場所を示していた。劉府の庭を掘ってみると4つの人骨が見つかった。
第20話 驚きの再会
紫家の使用人たちと4体の骸の傷の位置が一致した。張勇は胡の邪術で楚玥竹を自害させようとした。すべて張勇と関わりがあるのか?
張勇の本名は張広之だった。紫煜の護衛で、武術に秀でている。兪秀という妻がいたが行方不明。紫家に仕えていた張広之にとって主の敵は楚玥竹ではなく賊のはず。なぜ楚玥竹に邪術をかけたのか?
紫煜の死後、屋敷は封鎖されている。楚玥竹の話では客間にいた紫煜が物音を聞き、外へ飛び出した。そして使用人は殺され、紫煜は姿を消した。賊の狙いは紫煜か?
楚玥竹の態度に異変を感じた冉顔。冉顔は大理寺に潜り込み、楚笙の記録を手に入れる。著作郎の楚笙の娘・楚玥竹には、双子の姉の楚玥盈という姉がいた。隋朝が滅び、楚一家は投獄された。
楚玥竹は心の病を患っていた。獄中で虐げられたせいで楚玥竹の心は壊れた。楚玥竹の中に姉と紫煜を生み、姉や紫煜が入れ替わる。発症していない時だけ本人のままだ。姉や紫煜の死を受け入れられないのが原因だ。
劉道然は楚玥竹に惚れたが、楚玥竹には紫煜がいた。だから人を雇って始末し、紫一家を都から追い出したのか?下手人は劉道然か?
侍女のふりをしていた兪秀が劉に襲い掛かる。兪秀にとって紫煜は、夫の張広之を助け、兪秀にも仕事をくれた恩人だった。紫煜の行方を捜したが、見つけた時はすでに殺されていた。兪秀は紫煜の敵を討つために劉府は入り込んでいた。
第21話 秘密の解読
兪秀は術をかけて紫煜の死の真相を探ろうとした。楚玥竹は紫煜を殺したと言ったので、邪術で自害させようとした。
事件の真相:
賊など最初からいなかったと判明。楚玥竹が5人を殺し、賊を装っていたのだ。聴力が発達した楚玥竹は暗闇の中でも相手の居場所が分かる。厥陰兪穴を突けば苦しむということも知っていた。そこで小さな銛を使い、暗闇で相手の急所を突いて意識を失わせ、その後短刀で殺した。
本来なら罪を問われる楚玥竹だが、陛下の命で宮中へ連れていかれる。楚玥竹の父が秦の刻符を研究しており、その成果を娘に託していたのだ。楚玥竹は宮中へ向かう馬車の中で解読を済ませるが、奇襲に遭い、楚玥竹は殺され、解読文の半分は持ち去られてしまう。
その一方で、冉顔は大理寺卿の息子・孫裴の罠にはまり、桑辰との既成事実をでっち上げられる。孫裴は蕭侍郎に薬を飲ませられ、醜態をさらした挙句、馬車にひかれる。
第22話 結婚の真意
蕭侍郎と取引し、正式に婚儀を挙げた冉顔だが、蕭家の者たちからは反感を買っていた。冉顔を蕭府に招き、婚姻を白紙に戻すよう忠告するが、冉顔は3人目の妻として嫁入りすると明言する。
冉顔は蕭侍郎の前妻を死に追いやった者は蕭府にいると推測する。
蕭侍郎の前妻は2人とも心臓を病んで死んだ。1人目は国子司業の娘・向瑶。2人目は前任中書侍郎の娘・杜心儀。
- 向瑶の骸の状態
- 死後1年
- 白骨化している
- 胸痺で死に至った
→ 胸の痛みや動機により血液が滞った。しかし、この心臓は腫れすぎている。
向瑶の骸の下には別の骸があった。
- 男性
- 頭部、上半身、両手に火傷のあと
- 口と鼻は灰だらけ
- 両手が縮まっている → 焼死
- 人差し指、中指、薬指に損傷
骸と一緒に燭台が入っていた。くぼみと血痕から奪い合ったよう。あるいは凶器として使われた。
蕭府に戻った冉顔は、何者かにおびき寄せられてある建物に入る。部屋にあった銅鏡を見た冉顔は花園へ迷い込む。そこには「助けて 銊之」も文字が。
その頃、冉顔の検視を手伝った者が遺体から疫病に感染したと知らせが届き、蕭府は封鎖される。骸に触れた冉顔は軟禁される。
その間、蕭侍郎は、向瑶が実家から伴った侍女・秋かくから向瑶の体質を聞き出す。向瑶は蜀水花の匂いを嗅ぐだけで赤い湿疹が出たという。だから湯あみで使う澡湯には入れないように侍女の春来に伝えていた。しかし、向瑶は湯あみした後、濁り酒を飲んで死んだ。下手人は春来か?
第23話 疫病の怪
春来を拷問にかけるが何も吐かず、殺していないと言い張る。蕭侍郎は春来を開放すると見せかけて襲いかかるが、春来は武術に長けていた。内衛門の者か?その後自害してしまう。
手がかりを失った蕭侍郎は、杜心儀と焼死体の骸の胃の残留物を調べさせる。呉修和が残留物から生薬を見つける。生薬を大量に飲めば疫病で死んだようになるという。何者かが疫病をでっち上げた。誰が何の目的で調合したのか?そして焼死体は誰なのか?
皇太子と内侍が疫病にかかったと知らせが入る。陛下の命で東宮は閉鎖され、衣は燃やされた。疫病を広めたのは蕭夫人と噂される。
骸の歯が黒いのは灰ではなかった。檳榔を食べると歯が黒くなる。檳榔を手に入れられるのは八品以上の官史だけ。
→ 秦太医は檳榔が好物で黒い歯だった。今は隠居して故郷へ帰っている。
秦太医の後釜に斉煥之が座った。斉太医が刑部の役人を疫病と診断したことで大理寺が蕭府を閉鎖した。一貫して斉太医が関係している。しかし、疫病をでっち上げる目的とは?標的は皇太子か?
半年前、秦太医は報酬につられ、疫病の症状にみせかける薬を作り出した。しかし、誰が標的になるかを知り、脅かされた。杜心儀が埋葬される前に検視を頼まれた秦太医は、杜心儀の口の中に薬を詰め込んで隠した。秦太医は薬を取り戻そうと忍び込んで見つかり、燭台で殴られて命を落とした。下手人は秦太医の骸を焼き、棺に隠すと、燭台を杜心儀に握らせた。
斉太医は蕭侍郎が妻の死因を探ろうとしたので疫病をでっち上げた。秦太医の骸を触った役人に複製した薬を飲ませた。そして大理寺に蕭府を封鎖させ、冉顔も隔離させた。皇太子が冉顔に疫病をうつされたことにし、薬を飲ませるのが目的だった。
その後、蕭府の大奥様が急逝する。原因は疫病の薬のせいだ。大奥様の部屋は家具が乱れている。窓も戸も全て内側から施錠されている。下手人は府内の者か?
大奥様の寝床から疫病の薬が見つかる。無理やり飲まされたのだろう。布団の下からは付け爪が出てくる。付け爪がはがれた者に心当たりがある蕭侍郎は下手人が雲韶教坊に来るよう一芝居打つ。
まんまと引っかかった下手人が現れる。下手人は秋かくだった。
秋かくは祝由術を使って幻を見せ、胸痺で死に至らしめた。秋かくは春来の同士ではなく、敵対する一派だった。秋かくは向瑶の嫁入りに伴い、侍女として蕭府へ来た。しかし、思いがけず嫁いだ夜に向瑶が亡くなり、殺されたと気づいたのだ。
第24話
秋かくはなぜ春来ではなく杜心儀を殺めたのか?秋かくは謀を見抜いた。春来と杜心儀は内衛門だったのだ。
冉顔は銅鏡を見たあと、秋かくの祝由術で謎の花園に迷い込んだ。再び花園へ行ってみると、前にも見た「助けて 銊之」の文字がある。銊之は杜心儀だけが知る蕭頌の幼名だ。幻を見て混乱した杜心儀が書いたのか、その直後に胸痺で息絶えた。
花園の池に掘られた動物には4つの誤りがあった。そこに提灯を置いてみると池の水が抜かれ、龍の彫刻が姿を現す。片方の牙が欠けた場所に蕭家の家宝の骨刀を挿してみると、中から “隋侯の珠” が現れる。隋の復興を果たすために蕭侍郎の祖父が守っていたのだ。
その一方で、火麒社の首領に毒を飲まされた蘇伏は解毒剤がなければ死んでしまう。冉顔は “隋侯の珠” と引き換えに解毒剤を手に入れる。珠が消えたことに気づいた蕭侍郎は冉顔に裏切られたと激怒する。
その後、蕭侍郎は賦閑楼に部屋を借り、斉煥之と連絡を取っていた4人を見張ることに。その4人とは大理寺卿・孫辰、親勲翊衛の校尉・鄭柯、大理寺の主簿・紀元、そして宝石商の冉雲生だ。そしてもう1人、疑わしい人物として大理寺正の蘇伏も見張ることにする。